200362

講 義 概 要

科 目 名 : 日本社会専門講義

授:   三和 良一

対   象 : 修士課程 1学期、3学期(1819)期生

1.科目のねらい:

 日本社会の特性を知るには、まず、現代の日本社会をいろいろな面からとらえるところから出発して、その歴史的な淵源を学ぶのが良かろう。この講義では、現代の日本社会を、経済の面から見たときに、どのような特徴があるのかを、とくに、ア メリカ合衆国との比較のなかで明らかにすることをねらいとする。第2次大戦後の日本経済のあゆみをたどりながら、日本現代社会の姿を描くが、歴史的な淵源についてのより深い理解は、併設講義、日本社会論演習IIで習得できるような科目構成になる。

2.講義内容:

 @戦後改革の時代 

                    連合国の占領下で日本社会の大きな構造改革が行われたが、戦前日本社会の特性は、どのくらい改められたのか。アメリカナイゼーションと呼ばれる変化は、どこまで進んだのか。

A高度経済成長の時代

                  技術革新はどのように進んだのか。その日本的な特徴とは?

 日本の大衆消費社会はどのように形成されていったのか。アメリカ型大衆消費社会との違いはどこにあるのか。

B「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われた時代

                 「日本的経営」・「日本的生産方式」とはなにか。「アメリカ的経営」・「アメリカ的生産方式」との違いはどこにあるのか。

 Cバブルの時代  

                  なぜバブルが発生したのか。「マネー・ゲーム」とは?

           「モノ造り」が得意の日本、「カネ造り」がうまいアメリカ。

 D平成不況の時代
                  バブル後遺症とは?

           グローバリゼーション、グローバル・コンペティションの実態はなんなのか。

 E日本はどこに行くのか

                  「資源問題」「環境問題」への日本の対応は、充分に行こなわれているだろうか。

          「市場原理主義」の風潮に、日本はどのように対応しようとしているのか。

「デモクラシーの帝国」アメリカが主導権をにぎる時代は、日本を、そして、人類をどこに連れていくか。

3.使用テキスト: 三和良一・元『父と子が語る日本経済』 2002年 ビジネス社

4.参考必読文献: 三和良一・元『父と子が語る日本とアメリカ』(未定稿・プリント版)

 

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